では「8. ストレージとデータ整理」を深掘りして、OS用SSD・ゲーム用SSD/HDDの役割分担、最適な管理方法、実際の操作手順 をまとめます。
8. ストレージとデータ整理【徹底版】
ゲーミングPCでは、どのストレージにOSやゲームを置くか がパフォーマンスや寿命に直結します。特にSSDとHDDの役割分担を明確にすることで、快適さが大きく変わります。
8-1. ストレージの基本ルール
- Cドライブ(OS用SSD)
- Windows本体と必須ソフトのみを置く
- 容量不足を避けるため、ゲームはここに入れない
- D/Eドライブ(ゲーム用SSD)
- Steam/Epicなどのゲームライブラリ
- ロード時間短縮のため、できる限りSSDを使用
- HDD(ある場合)
- 保存用(スクリーンショット・動画・資料・バックアップ)
👉 原則:OSとゲームは別SSD、保存データはHDD
8-2. ストレージの確認と初期フォーマット
- エクスプローラーを開く(Windowsキー + E)
- 「PC」を選択し、接続されているドライブを確認
- 追加SSD/HDDが「未割り当て」と表示される場合:
- 右クリック → 「ディスクの管理」
- 新しいシンプルボリューム → NTFSでフォーマット
- ドライブ名を「Games」などに設定
8-3. ゲームライブラリの分散設定
Steam
- Steamを起動 → 左上「Steam」→「設定」
- 「ストレージ」→「ライブラリフォルダを追加」
- D/EドライブのSSDを選択し、「既定」に設定
Epic Games Launcher
- ゲームインストール時に保存先を変更
- D/EドライブのSSDを選ぶ
Xboxアプリ(Game Pass)
- Xboxアプリ → 設定 → 一般 → 「既定の保存場所」
- SSDを指定
8-4. データ整理のコツ
- Cドライブは空き容量を常に20%以上残す
- Windows Updateや一時ファイル用に必要
- ゲームはSSD、録画データはHDD
- ゲームロード時間短縮
- 大容量動画はHDDで保存
- スクリーンショット・セーブデータはクラウド同期
- Steam/Epicはクラウドセーブ対応
- 重要データはOneDriveやGoogle Driveにバックアップ
- PC Managerで重複ファイルの削除
- 同一ファイルを検知し、削除が可能
8-5. SSD寿命を延ばす設定
- Windows設定 → システム → 記憶域 → 「記憶域センサー」を有効化(不要ファイルを自動削除)
- デフラグは不要(SSDは自動最適化される)
- 書き込み頻度の多いキャプチャ動画はHDDに保存
8-6. 定期メンテナンス
- 3〜6か月ごとに ディスクのクリーンアップ
- スタート → 「ディスククリーンアップ」検索
- Windows Updateの残骸を削除
- CrystalDiskInfo でSSD/HDDの健康状態をチェック
- やりすぎると負荷がかかってしまうので注意
✅ まとめチェックリスト
- CドライブはOSと必須ソフトのみ
- ゲームはD/EドライブのSSDにインストール
- 保存データや録画はHDDへ移動
- Cドライブの空き容量20%以上を確保
- 記憶域センサーを有効化
- Steam/Epic/Xboxで保存先を変更済み
- CrystalDiskInfoでストレージの健康状態を確認
👉 ここまでで「ストレージの使い分け」と「整理の習慣」が整い、長期的に安定した環境になります。