それでは「6. ベンチマークと動作確認」を深掘りして、具体的なツール・手順・チェックすべき数値 をまとめます。
6. ベンチマークと動作確認【徹底版】
PCを安全に起動し、ドライバーとセキュリティを整えたら、次は性能が正常に出ているかを確認します。これをやっておくと「初期不良なのか、設定の問題なのか」を切り分けやすくなります。
6-1. ベンチマークを行う目的
- 購入スペック通りの性能が出ているか確認
- 温度・消費電力が正常か確認
- 将来トラブルが起きたときに比較できる基準値を記録
6-2. 推奨ベンチマークツールと使い方
CPUテスト
- Cinebench R23
- 無料、マルチ/シングルスレッド性能を測定
- 数値を記録しておき、「ベンチマークリスト」で同一CPUの値と比較
👉 Googleで「CPUベンチマークリスト CINEBENCH r23」と検索すると、ベンチマークリストが載っているサイトが見つかります。自分が使用しているCPUの数値をリストと比較してください。
GPUテスト
- 3DMark(有料、体験版あり)
- Fire Strike(FHD向け)
- Time Spy(DX12 / WQHD向け)
- Port Royal(レイトレーシング性能)
- FF14 / FF15 ベンチマーク(無料)
- 実ゲームに近い環境でスコア確認
👉 プレイしたいゲームのベンチマークでテストするとよいでしょう。CPUと同じく自分が使用しているGPUでネット記事との比較をしてください
ストレージテスト
- CrystalDiskMark
- SSD/HDDの読み書き速度を測定
- NVMe SSDを計測する場合、設定から「NVMe SSD」を選択

👉 購入したストレージに (読込速度 7300MB/s,書込速度 6800MB/s)などと記載があります。比較してみましょう。
メモリチェック
- AIDA64(体験版あり)
- メモリ速度を測定
- Windows メモリ診断(注意!時間がかかります)
- 「Windowsキー → メモリ診断」と入力して実行

再起動後、ブルー画面になってメモリ診断が開始されます。
なお、32GBのメモリで40分ほどかかりました。
ネット情報によると、数時間かかったという方もいらっしゃるようです
6-3. 温度と安定性の確認
温度監視ツール
- HWMonitor / HWiNFO64(詳細確認用)
- MSI Afterburner + RivaTuner(ゲーム中オーバーレイ表示)
- RivaTunerはAfterBurnerインストール時に同時にインストール可
- Norton360もオプションでインストールされるので、チェックボックスを外しておこう

MSI AfterBurner起動イメージ
目安温度(フルロード時)
- CPU:80℃以下(短時間なら90℃でも許容)
- GPU:80℃以下(高負荷ゲーム時は85℃でも可)
- SSD:70℃以下
👉 温度が高すぎる場合 → ケース内エアフロー確認、ファン回転数調整
6-4. 記録を残す
- ベンチマーク結果をスクショして保存(後で比較可能)
- HWMonitorで温度ログを残す
- Excelやメモに「日付・ベンチ結果・環境」を記録
6-5. 異常が見られた場合の切り分け
- スコアが明らかに低い → GPUドライバー未更新、電源設定「省電力」になっていないか確認
- 温度が高すぎる → ケース内ケーブル干渉・ファン回転数不足
- テスト中に落ちる/ブルスク → メモリ不良、電源不足の可能性
✅ まとめチェックリスト
- CinebenchでCPU性能を確認し、レビュー値と比較
- 3DMarkまたはゲーム系ベンチでGPU性能を確認
- CrystalDiskMarkでSSD速度を測定
- HWMonitorでCPU/GPU温度を確認(80℃以下が目安)
- スコア・温度の結果をスクショ保存
- 異常があればドライバーや電源設定を再確認
👉 ここまでで「買ったPCが本来の性能を出せているか」を確認できました。