では「9. ゲームと映像設定の最適化」を深掘りして、モニター設定・GPUコントロールパネル・ゲーム内設定の具体的な手順 をまとめます。
9. ゲームと映像設定の最適化【徹底版】
ゲーミングPCはパーツの性能をフルに活かすために、モニター・GPU・ゲーム内設定を最適化する作業が欠かせません。初期状態のままだとリフレッシュレートが制限されていたり、描画が重すぎたりするので、ここでしっかり調整しましょう。
9-1. モニターのリフレッシュレート設定
高リフレッシュレートモニター(144Hz / 240Hzなど)は、OS側で設定を変えないと60Hzのままになっていることが多いです。
手順(Windows 11)
- デスクトップ右クリック → 「ディスプレイ設定」
- 「詳細ディスプレイ設定」 → 使用中のモニターを選択
- 「リフレッシュレート」を最大値(例:144Hz / 240Hz)に変更
👉 設定後、ゲーム内の「リフレッシュレート」設定も合わせて変更すること。
9-2. GPUコントロールパネルの調整
NVIDIAコントロールパネル
- デスクトップ右クリック → NVIDIAコントロールパネル
- 3D設定の管理
- 電源管理モード → 「パフォーマンス最大化を優先」
- 垂直同期(V-Sync) → 「オフ」 or 「アプリケーション設定に任せる」
- DSR(仮想解像度) → 無効(必要時のみ有効化)
- ディスプレイ → 解像度の変更
- 出力カラー形式 → RGB
- 出力ダイナミックレンジ → フル(Full)
AMD Adrenalin
- 起動後「グローバル設定」→「グラフィック」
- 電源効率 → オフ(性能重視の場合)
- Radeon Anti-Lag(低遅延) → FPS系で有効化推奨
- FreeSync → 対応モニターならオン
9-3. G-SYNC / FreeSync の確認
- NVIDIA GPU × G-SYNC対応モニター
→ NVIDIAコントロールパネル → 「G-SYNCを有効化」 - AMD GPU × FreeSync対応モニター
→ AMD Adrenalin → ディスプレイ設定で有効化
👉 これを設定しておくと、フレームレート変動時のカクつき(ティアリング)が軽減されます。
9-4. ゲーム内設定の最適化
- 解像度
- モニター解像度と一致させる(例:WQHDモニターなら2560×1440)
- リフレッシュレート
- 最大値に設定(例:144Hz)
- 描画設定
- まずは「高設定」で動かし、ベンチマークやFPS表示を確認
- FPSが安定しない場合は順に下げる:シャドウ → アンチエイリアス → レイトレーシング
- DLSS / FSR / XeSS
- RTX系(NVIDIA):DLSSを「バランス」または「パフォーマンス」に設定
- Radeon系(AMD):FSRを有効化、「クオリティ」または「バランス」
- Intel Arc:XeSSを有効化
- FPS制限
- 上限をモニターリフレッシュレートに合わせる(例:144Hzなら143FPS)
- 消費電力と発熱を抑えつつ入力遅延を最小化できる
9-5. ゲーマー向け追加設定
- NVIDIA Reflex / AMD Anti-Lag → 入力遅延を減らす機能。FPS/TPSで有効化推奨
- ウィンドウモード vs フルスクリーン
- フルスクリーン:性能最優先
- ボーダーレスウィンドウ:マルチモニター利用時に便利
- 音声設定
- Windowsとゲーム内のサウンド出力デバイスを一致させる
9-6. 確認方法
- ゲーム中に MSI Afterburner でFPS・GPU使用率・温度を表示
- FPSが安定していれば設定は適切
- 不安定なら描画設定を下げる or DLSS/FSRを活用
✅ まとめチェックリスト
- モニターのリフレッシュレートを最大値に変更
- GPUコントロールパネルで「パフォーマンス優先」「RGBフルレンジ」設定
- G-SYNC / FreeSync を有効化
- ゲーム解像度をモニターに合わせた
- DLSS / FSR を有効化してFPSを安定化
- FPS制限をリフレッシュレートに合わせた
- MSI AfterburnerでFPSと温度を監視
👉 これで「映像とゲーム設定の最適化」が整いました。